あなたは数年間の旅を経て最終的に学位を取得します。そこにたどり着くまでの道は沢山あります。
1つ目の道では、ゲームのプレイ方法を学び、一定の成績を得るために最小限のことを行い、期日が近づくと対処し、卒業します。使用する基本的な方法とツールを理解します。そして、あなたが卒業するとき、まともな仕事を得ることができるでしょう。 基本的に、授業をうまく消化し、何を覚えるか、公式をまとめる方法、詰め込み学習や徹夜の方法を学びます。この道では、自分がどのように物事を行っているかを考えず、問題解決、時間管理、学習およびそれらを改善する方法などのスキルについて意識して考えません。 学位を取得し、他の人が持っていないいくつかの知識を得ることができますが、あなたの知的能力とスキルは旅の開始から変わっていません。認知または知的スキルを向上させるには、実際に意識して練習する必要があります。これらのスキルと能力に関して、あなたは他の卒業生や労働力の通常の従業員よりも「優れている」ことはありません。 今後数年間で、同じ基本的な知識を知っている新卒者があなたの競争相手となります。学部時代に認知能力を養い始めなかった場合、卒業後に養うことは困難です。仕事で何かを学ぶことはできますが、問題解決や思考のスキルは発達させることは難しいです。何年にわたって良いキャリアを積み、その後、物事が下り坂になっていることに気付く人が沢山います。 卒業するときに「あなたは在学中に実際に何を学びましたか?」、「あなたはどのように成長しましたか?」、「あなたが学んだことは将来をどのように変えましたか?」と質問された時何と答えますか?「学位がもらえました。すごいね。」だけでしょうか? 「最小限の努力で最高の成績を収める方法を学びました」以上のことを言うことができるでしょうか?
別の道では、あなたはスキル、すばらしい失敗、学んだこと、そして認知スキル、あなたの知的能力をどのように改善、成長させることができるかについて意識して考えます。知識の一片を扱いますが、「対象物」だけではなく「方法」とスキルを理解します。入学時より良く異なった思考ができるようになり卒業します。
理解、応用、分析、総合、評価(基本的な思考と問題解決)を扱うのはあなたの知的能力です。 これらは、時間の管理、状況の評価、把握などの為に必要です。スキルが上がるにつれて、これらのタスクはより効率的かつ効果的になります。つまり、それらを気にかけたり考えたりしない他の人よりも成長します。問題解決について考えてみてください。 テキストボックスの質問をパターンマッチングして質問に答える方法を学ぶことができますが、それは実際には問題解決ではありませんね。問題解決では、これまでに見たことのないものに対処し、問題を理解する必要があります。 多くのプロジェクトを行うだけでプロジェクト管理を学ぶことができると考える人もいますが、そんなことはありません。沢山の問題に出会い、問題解決を学ぶのではありません。 これは認知科学で分かっています。あなたが意識的に練習をし、自身や他の人からフィードバックを受け取り、与えることではじめて学ぶことができます。 ただ行うだけでは、本当に学ぶことはできないのです。
したがって、選択はあなた次第です。初心者またはジュニアレベルを超えて実際にスキルを伸ばすことができるのはあなただけです。学校教育は主に知識の習得がほとんどです。 ツールと方法、そして典型的な授業で評価を得るためにそれらを使用するために必要な特定のスキルを教わります。決まった解答のない問題や構造が不明瞭な問題の解決と現実世界の思考に必要なスキルに焦点を当てた授業は、あるとしてもごくわずかで、十分な練習を積むことはできません。 しかし、あなたは自分のスキルの向上に責任を持ち、意識的に自分自身を向上させるために動くことができます。 時間があるこの5年間で、あなたはスキルを向上させることができます!
スキルの向上は簡単ではなく、一夜にして起こりません。しかし、それだけの価値はあります。 そして、 向上させることができます。 頑張りすぎる必要はありませんが、実行に移す必要があります。時間管理、問題解決、リーディングなど一度に1つまたは2つを選択し取り組むのがよいでしょう。 楽器を学ぶときのように、基本を学び、フィードバックに基づき慎重に練習する必要があります(専門家の録音や訓練を受けた教師の話を聞きそれをもとによく考えます)。 そして徐々に難易度を上げていきます。そしてある日、成長を実感でき驚くでしょう。
毎日いくつかのスキルを練習するとよいです。自分が行うだけではなく、方法を観察し考えてください。授業中や、就業の学期(Co-Opプログラムでは在学中に1学期(4ヶ月)の就業体験を5~6回行う)でもスキルを上げることができます。
他の2〜3人とチームを組み、互いに協力するのもよいです。就業の学期のスキルを1つ選択します。次の講義の学期では別のスキルを選びます。 やる気を起きない場合は、少し競い合ってみてください。 各スキルに少し取り組み、それぞれを少しずつ上げてから繰り返すのもよいでしょう。つまり、スキルを向上させながら「バランス」を維持します。または、手本として学習するための優れた情報源やお手本を見つけるとよいでしょう。
これにより大学生の間に思考とスキルを変えることができます。そして「あなたは大学で何を学びましたか?」尋ねられたときにもっと話したいことができるでしょう。